任意保険に入っていないバカは居ますか?
初心者ライダーのみなさんこんにちは。
そういえば申し遅れましたが僕は最近「アヒル隊長」と名乗っております。
それはYoutubeのチャンネル登録者数が5000人を突破した記念の企画で視聴者の方から名前を募集した結果決まった名前でございます。
さてさて、今回は任意保険についてのお話。
↓の動画で熱く語らせていただきました。
任意保険の重要性
任意保険。
名前の通り自分の意志によって加入するかしないかを決められる、決して義務ではない保険です。
これとは逆に、公道を走るナンバーの付いた乗り物(原付、バイク、車など)が必ず加入しなければいけないのが自賠責保険となります。入らないと捕まりますし、車検が通りません。
自賠責保険で補償される内容として、相手を死亡させた場合は上限3000万円。後遺障害が残るようなケガをさせた場合は上限4000万円となります。
人の命を金額で表すことなど到底不可能なことではありますが、相手を死亡させた場合は大抵億を超えます。
そこで、自賠責では賄いきれない補償額を任意保険でカバーしようというものです。
補償内容のカスタマイズ
任意保険の特徴は、様々なオプション(特約)があることです。
代表的なところでは
・対人補償の限度額
・対物補償の限度額
・車両保険
細かい所を入れるとここでは書ききれないし、保険会社のHPを見た方がよっぽどいいので割愛しますが、僕がここで強く言いたいのは
対人・対物補償は「無制限に入れ!!」
ということです。
先程も言ったように事故で相手を死亡させると億を超えます。
かと言ってじゃあ上限1億でいいのかというとそうではありません。
サラリーマンの平均生涯収入が2億円といわれていますので未来ある若者に対しては2億円以上の補償額となりますし、子供に対してはそれ以上となるでしょう。
結局、人の命に値段などありはしないので天井知らずと思ってください。
あと、対物補償です。最初に思うのは相手の「車」に対しての補償だと思いますが、例えば「ベントレー」というメーカーを知っていますか?
このメーカーの車は2000万くらいします。ロールスロイスだと4000万以上、他にランボルギーニなど高い車を挙げればキリがありませんが、車だけで考えてもあのベンツやBMWなど「高級車」と呼ばれる車をはるかに超える高い車が存在します。
では、「対物」なので車だけの物損を考えていてはいけませんね。
バスや電車、建物などあらゆる物に対しての物損を考えなければいけません。
また、玉突き事故など複数台が絡む事故など、これも事故の内容によっては上限なんてものは存在しないものと考えましょう。
ということで「対人・対物は無制限」にしましょうということです。
ちなみに、当然ですが任意保険に加入していなければこれらの賠償金を自腹で払うことになります。賠償金を支払うためだけに生きることになります。
想像するだけで鳥肌が立つほど怖いことです。
任意保険に入っていないバカに衝突された話
とある夜のことでした。
時刻は午後11時頃。
僕は車を運転していました。目の前の信号が青に変わったので交差点に進入。
右方向の遠くから1台の車が走ってきていましたが、相手は赤信号なので「止まるだろう」と思って僕は進みました。これが本当に良くなかったのですが、まあそれはそれとして・・・。(だろう運転はダメですよ)
さて、相手は赤信号にもかかわらずまったく速度を落とさず僕の車の右前方に衝突!
事故です。
運転していたのは見事なアフロヘアーの19歳女子でした。女子力は0%でした。
とりあえず僕は警察と自分の保険会社の方を呼びました。
それから事故の詳細などの話になるのですが、当初アフロは自分の非を認め「ごめんなさい」と言っていました。まあ信号無視なので過失割合としてはこちらが断然有利です。
その日は互いの連絡先等を交換してさよならしたのですが、アフロは任意保険に入っていなかったんですね。
で、翌日ですよ。
アフロはアフロなりに中途半端な知恵を吹き込まれたのか電話がかかってきましてね、「私、あの時自分が青信号だったと思うんです。」
なにをぬかしやがる!?
やられましたね。
夜中で事故の目撃者も居なかったのでもう当人たちの言い分しかないんですね。
こちらの保険会社の方も「裁判しかないですね」と。それでもおそらく過失割合は50:50になるだろうとのこと。
まあアフロとしてはこちらの車の修理代をフルで支払うよりは全然マシ・・・という考えだったのでしょう。ところが裁判となると弁護士費用が別途発生するわけで、それは結局車の修理代よりも高いわけで、おそらくアフロにはその金が無かったのでしょう。なんと、奴は行方をくらましました。おいおい。
あんなブロッコリー星人どこに行っても見つかりそうですがしかし見つからない。
で、プライバシー保護法かなんかの縛りで、未成年といえどその親にも「お宅の娘さん事故を起こして逃げたんですけどどこにいるか知りませんか?」ってことを言えないらしいんです。
逃げた者勝ちな世の中でとても腹が立ちますが、物損(民事)だけなので警察も動けず。
・・・という話なんですが、もしあのアフロが任意保険に入っていれば結果は違っていたと思うんです。逃げなくてもいいし。あのやろう、俺の動画を観て速攻で謝りに来い。
さて、もしあの事故で僕が死んでいたり後遺症が残っていたとしたら、絶対に逃げられません。そしてアフロはその後の人生を棒に振っていたことでしょう。
任意保険に入っていない奴が絡む事故は被害者も加害者も不幸になります。
絶対に任意保険に入ってください!
勘違いしてはいけないこと
任意保険にさえ入っていれば、事故を起こしても平気なのでしょうか?
ここを勘違いしている人が時々居るのですが、保険会社が補償してくれるのはあくまで「お金」に絡むことだけです。
なので、事故を起こしてもその後の処理をすべて保険会社がやってくれると思ったら大間違いですよ。
事故を起こしたら、まずは事故直後の対応が必要です。
後日、実況検分には自分自身が行かなければいけません。
そしてなにより重要なのが被害者側へのケアです。
ケガをしたのであればお見舞いに出向き、何度も何度も謝って誠心誠意尽くさなければいけません。人間として当然です。謝ることしかできないかもしれませんが、それでも「なんでもやります」という意志を示しましょう。
「ただし、お金に関することだけは保険会社の方とお話してください」
ということなんですね。
お金以外のこと。態度や誠意に関しては保険会社の人に頼っても何も解決しません。
これをよくわかっていないと被害者側の気が収まらず、何年も示談が成立せずにずるずると長引くことになります。
事故を起こしたのは自分なのですから、そこから目を背けずちゃんと向き合って示談まで進める努力をしましょう。
まとめ
任意保険の重要性とその意味を理解できましたか?
お金だけが世のすべてではありませんが、お金でしか解決できない問題もあるのです。そしてそういう場合のほとんどは恐ろしく高額なものなのです。
任意保険とは、被害者のためにあなたがしてあげられる「形のある」補償です。
お金と誠意を一つにして全力で被害者をケアすることが加害者の義務です。
被害者の人生、そして加害者の人生、それらを考えれば任意保険に加入しないなどという選択肢はないハズです。
改めて、その重要性を再認識しましょう。
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